尼崎市で股関節の症状・疾患にお悩みの方は
「みなかわ整形外科 塚口本町クリニック」へ

股関節の痛みや歩きにくさは、日本人に多い臼蓋形成不全を背景とした変形性股関節症や、高齢の方の転倒による大腿骨頚部骨折、お子さまに見られる発育性股関節形成不全やペルテス病など、年代によって注意すべき疾患が大きく異なります。

みなかわ整形外科塚口本町クリニックでは、乳幼児健診での指摘から、成長期のスポーツ障害、高齢の方の骨折まで、幅広い年代の股関節の症状にご対応しています。ぜひお気軽にご相談ください。

このようなお悩みありませんか?

  • 股関節や太ももの付け根が痛む
  • 歩き始めや長時間歩いた後に股関節が痛む
  • 股関節が痛くて靴下が履きにくい
  • 子どもが股関節や太もも、膝を痛がって足を引きずる
  • 転倒後、股関節が痛くて立てない・歩けない
  • お尻から太もものあたりに広がる痛みがある
  • 運動中、太ももの付け根に急な痛みが走った

同じ「股関節の痛み」であっても、背景にある疾患によって原因や適切な治療は異なります。
以下では代表的な疾患について、それぞれの特徴を解説します。

変形性股関節症

股関節の軟骨がすり減り、骨の変形が進行する疾患を「変形性股関節症」と呼びます。
日本人では、生まれつき股関節の受け皿が浅い臼蓋形成不全を背景に発症するケースが多いとされています。また、中年以降の女性に多く見られる疾患です。

股関節や太ももの付け根の痛みに加え、お尻や膝に痛みが出ることもあり、進行すると靴下を履く、足の爪を切るといった動作がしづらくなります。
歩き始めや長時間歩いたあとに痛みを感じやすく、進行すると安静にしていても痛むようになることがあります。

変形性股関節症の原因

多くは、生まれつき股関節の受け皿が浅い臼蓋形成不全が背景にあり、そこに加齢による変化が加わって発症すると考えられています。
加齢のみによる一次性の変形性股関節症も存在しますが、日本人では臼蓋形成不全を背景とする二次性のケースが大半を占めるとされています。

また、肥満や、重い荷物を扱う仕事による股関節への負担の蓄積も、進行に関わります。
過去の股関節の骨折や脱臼が、変形の進行を早めることもあります。

変形性股関節症の診断・治療

レントゲン検査で関節の隙間の狭小化や臼蓋形成不全の程度を確認します。

治療はまず、体重管理や、股関節周辺の筋力を保つ運動療法、消炎鎮痛薬による保存療法から始めます。
就寝時に足の間に枕やクッションを挟むこと、和式トイレや床に座る生活様式を見直すことも、股関節への負担軽減につながります。

歩行や階段の上り下りが困難になり、日常生活に大きな支障が出ている場合には、人工股関節に置き換える手術的治療を検討します。
手術後は、リハビリテーションによって歩行能力の回復を図ります。

なお若い世代で診断された場合は、骨を切って向きを変える手術により、人工関節を避けられることもあります。

大腿骨頭壊死

太ももの骨(大腿骨)の先端部分である骨頭への血流が途絶え、骨の組織が壊死する疾患を「大腿骨頭壊死」と呼びます。
比較的若い世代でも発症することがある疾患です。

壊死した部分がつぶれると、股関節に痛みが生じ、歩行が困難になることがあります。
片側だけでなく、両側の股関節に生じることも少なくありません。
初期は自覚症状がなく、レントゲン検査で偶然発見されることもあります。
壊死が生じてから、実際に骨がつぶれて痛みが出るまでに、数か月から数年かかることもあります。

大腿骨頭壊死の原因

ステロイド薬の長期使用や、多量の飲酒が発症のリスクを高める要因として知られています。一方で、明らかな原因が特定できない特発性のケースも一定数あります。
また、股関節の骨折や脱臼によって血流が断たれることが原因となる場合もあります。

大腿骨頭壊死の診断・治療

壊死の範囲が小さい場合は、股関節への負担を減らしながら経過を観察する保存療法を行います。
壊死の範囲が広く、骨頭のつぶれが進行している場合には、年齢や活動量に応じて、骨を切って向きを変える手術や、人工股関節に置き換える手術を検討します。

とくにステロイド薬を使用中の方は、定期的な画像検査で早期発見に努めることが大切です。
早期に発見することができれば、より負担の少ない治療を選べる可能性が高まります。
飲酒を控えめにする、ステロイド薬の使用状況を主治医と共有するといった対応も重要です。

急速破壊型股関節症

通常の変形性股関節症に比べて、数か月という短い期間で関節の破壊が急速に進行する状態を「急速破壊型股関節症」と呼びます。
高齢の女性に多く見られ、強い股関節の痛みが特徴です。

発症前の画像検査では目立った異常がなかったにもかかわらず、短期間で関節の隙間が失われていく点が、通常の変形性股関節症と異なります。
夜間にも痛みが続くなど、安静にしていても症状が強く出ることがあります。

急速破壊型股関節症の原因

詳しい原因は完全には解明されていませんが、骨粗しょう症による骨のもろさや、目に見えないごく小さな骨折が関わっている可能性が指摘されています。
高齢の女性に多いことから、加齢や骨密度の低下が背景にあるほか、もともと臼蓋形成不全がある方に発症しやすいとの報告もあります。

急速破壊型股関節症の診断・治療

レントゲン検査を短い間隔で繰り返し、関節の隙間が急速に狭くなっていく経過を確認することで診断します。進行が非常に速いため、消炎鎮痛薬などの保存療法だけでは進行を止められないことが多く、多くの場合、人工股関節に置き換える手術的治療が必要になります。
痛みが急激に強まる、あるいは短期間で歩行が難しくなってきたと感じた場合は、早めに整形外科を受診しましょう。手術のタイミングを逃さないことが、その後の生活の質を左右します。診断がついたら、経過観察の間隔を短く設定し、進行の程度をこまめに確認します。手術に至った場合も、術後のリハビリテーションによって歩行の回復を目指します。

発育性股関節形成不全

生まれつき、あるいは生後の発育の過程で、股関節の受け皿である臼蓋が十分に発達しない状態を「発育性股関節形成不全」と呼びます。
乳幼児期の健診で股関節の開きにくさなどから発見されることが多く、女児にやや多く見られます。
軽度の場合は自覚症状がないまま成長し、成人期になってから変形性股関節症として問題になることもあります。左右の脚の長さに差が見られることもあります。

発育性股関節形成不全の原因

遺伝的な要因に加え、股関節が伸びた状態で足をまっすぐ固定する育児法や、骨盤位(逆子)での出産が発症に関わるとされています。
また、家族内に同様の疾患がある場合、発症のリスクがやや高まる傾向があります。

発育性股関節形成不全の診断・治療

乳児健診では、股関節の開き方の左右差や音の有無を確認し、必要に応じて超音波検査で臼蓋の状態を評価します。
乳児期に発見できた場合は、股関節を適切な位置に保つ装具を使用することで、多くは自然な発育が見込めます。
また、抱っこの仕方やおむつの当て方も、股関節の発育に配慮した方法が推奨されています。

発見が遅れた場合や、装具で改善が乏しい場合には、ギプス固定や手術的治療が必要になることもあります。
成人になってから臼蓋形成不全に伴う痛みが出てきた場合は、骨を切って向きを変える手術を検討します。

乳児健診で指摘を受けた際は、様子を見ずに整形外科を受診しましょう。
定期的な健診を受けることが、早期発見の何よりの手がかりになります。

単純性股関節炎

股関節の関節包に一時的な炎症が生じ、痛みや歩行のしづらさが現れる状態を「単純性股関節炎」と呼びます。
3歳から8歳頃のお子さまに多く見られ、股関節痛の原因として比較的よくある疾患です。
男児にやや多い傾向があるとされています。

風邪などの感染症にかかった後に発症することが多く、数日から数週間で自然に軽快することがほとんどです。片側の足を引きずる、股関節を痛がって座り込むといった様子から気づかれることもあります。

単純性股関節炎の原因

発症の詳しい機序は完全には解明されていませんが、上気道感染などのウイルス感染がきっかけとなって、股関節に一時的な炎症が生じると考えられています。

単純性股関節炎の診断・治療

細菌感染による化膿性股関節炎や、ペルテス病など、他の疾患の可能性を除外することが診断の中心となります。血液検査や超音波検査で関節内に水がたまっていないかを確認します。

治療は安静と消炎鎮痛薬が基本で、多くは1週間から2週間程度で症状が改善します。
まれに再発することもあるため、再び同じ症状が出た場合には早めに相談してください。
乳幼児期にこの疾患を繰り返す場合、他の疾患との関連が調べられることもあります。

大腿骨頭すべり症

成長期の大腿骨頭の成長軟骨部分で、骨頭がずれてしまう状態を「大腿骨頭すべり症」と呼びます。
肥満傾向のある思春期のお子さまに多く見られ、股関節や太もも、膝の痛み、歩行時の跛行が代表的な症状です。
また、男児にやや多く見られる傾向があります。

片側から始まり、後になってもう片方の股関節にも生じることがあります。
急にずれが進む場合と、徐々に進行する場合があり、股関節だけでなく膝の痛みとして訴えられることも少なくありません。

大腿骨頭すべり症の原因

急激な成長に伴い、成長軟骨部分に力学的な負担が集中することが主な要因と考えられています。
肥満やホルモンバランスの乱れが関与する場合もあるとされています。

大腿骨頭すべり症の診断・治療

レントゲン検査で骨頭のずれを確認します。
検査後、ずれの進行を防ぐため、多くの場合、金属のピンで骨頭を固定する手術を行います。
放置するとずれが進行し、将来的に大腿骨頭壊死などの合併症につながることがあるため、早期の手術が推奨されます。

反対側の股関節も、将来的にすべり症を発症する可能性があるため、あわせて経過を観察します。
股関節や膝の痛みを訴えるお子さまは、様子を見ずに早めに受診しましょう。肥満のあるお子さまでは、体重の管理も再発予防の一助となります。
なお、膝の痛みだけを訴えて股関節の異常が見逃されることもあるため、注意が必要です。

ペルテス病

成長期の子どもの大腿骨頭への血流が一時的に低下し、骨の組織が壊死する疾患を「ペルテス病」と呼びます。
4歳から10歳頃の男児に多く見られ、股関節や太もも、膝の痛み、歩行時の跛行が代表的な症状です。

壊死した骨は、成長とともに時間をかけて修復されていく経過をたどります。
発症初期は痛みが軽く、様子を見ているうちに跛行が目立ってくることもあります。

ペルテス病の原因

詳しい原因は完全には解明されていませんが、大腿骨頭への血流が一時的に不足することが直接の要因と考えられています。

ペルテス病の診断・治療

レントゲン検査で病期を確認します。

治療の中心は、壊死した骨頭が受け皿の中で正しい形に修復されるよう保つことで、装具やギプス、場合によっては手術によって股関節の位置を保持します。
発症年齢が低いほど、経過は良好とされています。年齢が高い場合や壊死の範囲が広い場合は、より慎重な経過観察と治療が必要です。

修復には1年以上かかることも珍しくないため、長期的な視点での通院が求められます。
焦らず経過を見守る姿勢が、回復の助けになります。
治療中は運動の制限が必要になることもあり、成長期の生活への影響にも配慮しながら方針を決めていきます。

大腿骨頚部骨折

股関節を構成する大腿骨の、骨頭のすぐ下にある頚部と呼ばれる部分が折れる骨折を「大腿骨頚部骨折」と呼びます。
骨粗しょう症のある高齢の方が転倒した際に発症することが多く、股関節の痛みで立つことも歩くこともできなくなるのが典型的な症状です。
骨頭への血流が骨折によって絶たれやすい部位であるため、治療の選択に影響します。
転倒した記憶がはっきりしないまま、股関節の痛みだけを訴える方もいます。

大腿骨頚部骨折の原因

骨粗しょう症による骨のもろさが背景にあり、そこに転倒による衝撃が加わることが主な原因です。日常生活の中の些細な転倒でも発生することがあります。
加齢に伴う筋力低下やバランス能力の低下も、転倒のリスクを高める要因です。

大腿骨頚部骨折の診断・治療

レントゲン検査で骨折を確認し、判別が難しい場合は他院と連携し、MRI検査を行います。

骨頭への血流が保たれにくい骨折であるため、多くの場合、金属で骨を固定する手術や、人工の骨頭に置き換える手術が選択されます。
長期間の安静は、寝たきりや全身の機能低下につながるおそれがあるため、可能な限り早期に手術を行い、早い段階からリハビリテーションを開始することが重要です。
手術後は、再び歩けるようになることを目標に、段階的にリハビリテーションを進めていきます。

大腿骨転子部骨折

大腿骨頚部の下方に位置する、転子部と呼ばれる部分が折れる骨折を「大腿骨転子部骨折」と呼びます。頚部骨折と同様、骨粗しょう症のある高齢の方の転倒によって多く発症します。

血流が比較的保たれやすい部位のため、骨のつきやすさという点では頚部骨折より有利とされていますが、骨折の型が複雑になりやすい特徴があります。
受傷後は足を動かすだけで強い痛みを感じ、立ち上がることが難しくなります。

大腿骨転子部骨折の原因

骨粗しょう症による骨のもろさが背景にあり、転倒による衝撃が加わることが主な原因です。骨密度が低い高齢の方ほど、軽微な転倒でも発症しやすくなります。
また、自宅内での転倒がきっかけとなることも少なくありません。

大腿骨転子部骨折の診断・治療

レントゲン検査で骨折の型を確認します。

治療は、金属の棒やプレートを用いて骨を固定する手術が基本です。
長期間の安静は全身の機能低下を招くため、手術後は早期からのリハビリテーションによって、歩行能力の回復を図ります。
高齢の方の場合、手術前後の全身状態の管理も重要な要素となります。
なお、手術後の回復には個人差があり、リハビリテーションを継続する期間も人によって異なります。

再骨折を防ぐため、骨粗しょう症の治療を並行して行うことが望まれます。
転倒予防のための住環境の見直し(手すりの設置や段差の解消など)も、再転倒を防ぐ工夫のひとつです。

肉離れ

急激な運動や強い力が加わることで、筋肉の線維が部分的に断裂する状態を「肉離れ」と呼びます。
股関節周辺では、太ももの付け根や裏側の筋肉に生じやすく、ダッシュやキック動作の際に急な痛みとともに発症することが特徴です。
損傷の程度によっては、内出血や腫れを伴うこともあります。
スポーツをしている方だけでなく、日常の急な動作で発症することもあります。

肉離れの原因

十分な準備運動をしないままの急なダッシュやキック動作、筋肉の疲労が蓄積した状態での運動が主な誘因です。
柔軟性の低下や、過去の肉離れの影響が十分に回復していないことも、再発のリスクを高めます。
とくに気温が低い時期は筋肉が硬くなりやすく、発症しやすい傾向があります。

肉離れの診断・治療

問診と触診に加え、必要に応じて超音波検査で損傷の程度を評価します。

治療は、受傷直後の安静・冷却・圧迫・挙上に加え、痛みの軽快に応じて段階的にストレッチや筋力トレーニングを行います。
損傷が軽度であれば数週間、重度であれば数か月の期間を要することもあります。
競技への復帰を急ぐと再発しやすいため、痛みが完全になくなり、筋力が回復したことを確認してから復帰することが望まれます。

再発を繰り返す場合は、フォームや準備運動などの根本的な見直しが必要になることもあります。

仙腸関節障害(仙腸関節炎)

骨盤の中心にある仙骨と、その両脇にある腸骨をつなぐ仙腸関節に痛みが生じる状態を「仙腸関節障害」と呼びます。
腰の下部からお尻、太ももにかけて痛みが広がることが多く、腰椎の疾患と間違われやすいことでも知られています。
座る、立ち上がる、体重をかける動作で痛みが強まる傾向があり、片側だけに痛みが出ることが多い点も特徴のひとつです。

仙腸関節障害(仙腸関節炎)の原因

出産に伴う骨盤周辺の靭帯の緩みや、転倒などの外傷、スポーツによる繰り返しの負荷が主な誘因です。関節リウマチなど、炎症性の疾患が背景にある場合もあります。
また、体の片側に重心をかける癖も、発症に関与するとされています。

仙腸関節障害(仙腸関節炎)の診断・治療

特定の姿勢や動作によって痛みが誘発されるかを確認する診察に加え、レントゲン検査で他の疾患との鑑別を行います。

治療は、消炎鎮痛薬やリハビリテーションによる保存療法が中心となります。
診断を兼ねて、関節内に注射を行うこともあります。
保存療法で改善が乏しい場合には、専門的な治療方針を検討します。

症状の緩和として、骨盤を支えるベルトを使用することもあります。
再発予防には、日常生活において、片足に重心をかけて立つ癖や長時間同じ姿勢で座ることを避けることも大切です。

妊娠・出産を機に発症する方も多いため、出産後の骨盤の痛みが長引く場合には、一度医療機関へ相談することをおすすめします。

股関節の症状・疾患に関する
よくあるご質問

子どもが急に足を痛がって歩かなくなりました。どうすればいいですか?
単純性股関節炎など比較的軽い疾患のこともありますが、発熱を伴う場合や痛みが強い場合は、他の疾患の可能性もあるため早めに受診しましょう。
変形性股関節症といわれましたが、手術以外の方法はありますか?
初期の段階では、体重管理や運動療法、薬物療法などの保存療法が中心です。症状の進行度によって、手術が必要かどうかを判断します。
高齢の家族が転倒して股関節を痛がっています。様子を見てもいいですか?
大腿骨頚部骨折や転子部骨折の可能性があるため、歩けない・立てない場合は自己判断で様子を見ず、早めに受診しましょう。