尼崎市で肩の症状・疾患にお悩みの方は
「みなかわ整形外科 塚口本町クリニック」へ
肩の痛みやこりは、いわゆる肩こりとして見過ごされがちですが、頸肩腕症候群のように首の状態が関係している場合や、胸郭出口症候群のように腕への神経・血管の圧迫が関わっている場合など、背景にある原因はさまざまです。
なで肩の方やデスクワークの多い方に見られる症状から、こわばりを伴う高齢の方特有の症状まで、年代や体型によって注意すべき疾患は異なります。
みなかわ整形外科塚口本町クリニックでは、整形外科専門医による診察、院内エコー・レントゲンによる詳しい検査、理学療法士による運動療法主体のリハビリを、一つの場所で受けていただけます。
また、必要に応じて他院と連携しながらMRI検査を行い、症状や原因の精査に役立てていきます。ぜひお気軽にご相談ください。
このようなお悩みありませんか?
- 肩や首、腕にかけての痛みやこりがある
- 肩を上げると痛みが強くなる
- 腕や手にかけてしびれがある
- 朝、肩や腕が動かしにくい(こわばりがある)
- 腕を挙げる動作で症状が強まる
- 肩から二の腕にかけて急に強い痛みが出た
同じ「肩の痛み」であっても、背景にある疾患によって原因や適切な治療は異なります。
以下では代表的な疾患について、それぞれの特徴を解説します。
頸肩腕症候群
首から肩、腕にかけて痛みやこり、しびれといった症状が現れる状態を総称して「頸肩腕症候群」と呼びます。
特定の疾患名というよりも、こうした症状の組み合わせを示す呼び方で、背景には頸椎の変性や筋肉の緊張、姿勢の崩れなど複数の要因が関わっていることが多くあります。
デスクワークやスマートフォンの使用が多い方に見られやすく、慢性的な肩こりと感じて長期間放置されているケースも少なくありません。
症状が長引く場合には、背景に頸椎症など別の疾患が隠れていることもあるため、注意が必要です。頭痛やめまい、倦怠感を伴うこともあり、症状の現れ方には個人差があります。
頸肩腕症候群の原因
長時間同じ姿勢を続けるデスクワークや、うつむいた姿勢でのスマートフォン使用など、頸部や肩周辺の筋肉に持続的な負担がかかることが主な要因とされています。
精神的なストレスや睡眠不足が筋肉の緊張を強め、症状を悪化させる場合もあります。
加齢による頸椎の変性が背景にあることもあり、単一の原因ではなく、複数の要因が重なって発症すると考えられています。
そのほか冷房などによる肩周辺の冷えも、筋肉の緊張を強める一因となることがあります。
頸肩腕症候群の診断・治療
レントゲン検査によって頸椎の変性や神経の圧迫など、他の疾患が背景にないかを確認したうえで診断します。
治療は姿勢指導やストレッチ、リハビリテーションによる筋肉の緊張緩和が中心となり、必要に応じて消炎鎮痛薬などの薬物療法を組み合わせます。
日常生活では、長時間同じ姿勢を避け、こまめに休憩を取ることも症状の緩和に役立ちます。
症状が改善しない場合や、しびれ・筋力低下を伴う場合には、他の疾患の可能性も考え、詳しい検査を検討します。
日頃から肩や首周辺を適度に動かす習慣も、症状の予防につながると考えられています。
胸郭出口症候群
鎖骨と第一肋骨の間にある胸郭出口と呼ばれる狭い空間を通る神経や血管が、周囲の筋肉や骨によって圧迫される状態を「胸郭出口症候群」と呼びます。
腕を上げる動作で腕や手にしびれ、だるさ、痛みが生じやすいことが特徴です。
比較的若い世代、特になで肩の方ややせ型の女性に多く見られる一方、腕をよく使うスポーツや作業に従事する方にも見られることがあります。
症状の出方には個人差があり、神経の圧迫が主体の場合と、血管の圧迫が主体の場合とで現れ方が異なります。
電車のつり革につかまる、髪を洗うなど、腕を挙げる日常動作で症状に気づくこともあります。
胸郭出口症候群の原因
第一肋骨の形状やなで肩といった体型的な特徴、姿勢の崩れによる肩の前方への落ち込みなどが、胸郭出口を狭める要因になると考えられています。
重い荷物の携行や腕を挙げ続ける作業・スポーツの繰り返し、バッグを片方の肩にかけ続ける癖なども、周囲の筋肉への負担を通じて症状の誘因となることがあります。
胸郭出口症候群の診断・治療
問診と身体診察、レントゲンによる骨の形状確認に加え、必要に応じて他院と連携し、MRI検査や血管評価を行います。診断は、症状が似ている頸椎の疾患との鑑別を行います。
治療は姿勢の改善指導と、肩甲骨を正しい位置に保つための周辺筋力を整えるリハビリテーションが基本です。
重い荷物を持つ動作や腕を高く上げ続ける作業を避けるなど、原因となる動作の見直しも症状の緩和に役立ちます。
血管の圧迫が強く保存療法で改善が乏しい場合には、第一肋骨の切除など手術的治療を含めた専門的な治療方針の検討が必要となることもあります。
リウマチ性多発筋痛症
主に両側の肩や首、股関節まわりに痛みとこわばりが生じる炎症性の疾患を「リウマチ性多発筋痛症」と呼びます。発症のピークは70歳代とされ、50歳未満で発症することはまれです。
朝のこわばりの強さが特徴で、痛みのために動きは制限される一方、筋力そのものは保たれている点が、他の筋疾患との違いとして知られています。
また「リウマチ性」という名称ですが、関節リウマチとは異なる疾患です。
まれに頭部の血管に炎症が生じる巨細胞性動脈炎を合併することがあります。
合併時には頭痛や視力の変化、発熱や体重減少といった全身症状を伴うこともあり、両者は同じ炎症性の病気のスペクトラムの一部と捉えられています。
リウマチ性多発筋痛症の原因
発症の詳しい原因は完全には解明されていませんが、免疫の働きや感染症の関与が指摘されています。
また、50歳以上の女性にやや多いことから加齢や体質的な要因が背景にあると考えられています。
特定の季節に発症例が増える傾向が報告されることもあり、ウイルス感染との関連を示唆する研究もありますが、明確な原因物質は特定されていません。
遺伝的な体質も一因として研究されていますが、家族内での発症の集積は明確には確認されていません。
リウマチ性多発筋痛症の診断・治療
血液検査での炎症反応の確認と、両側の肩・股関節周辺の症状など特徴的な所見を踏まえ、関節リウマチや悪性疾患、感染症など他の疾患を除外しながら診断します。
少量のステロイド薬を開始すると数日以内に症状が大きく改善することが多く、この反応の良さも診断の手がかりのひとつとされています。
治療は数か月から1〜2年程度かけて薬の量を段階的に減らしていくのが一般的で、減量の過程で症状がぶり返すこともあります。
自己判断での中断は避け、医師の指示に沿って通院を続けることが大切です。
腱板断裂
肩甲骨と上腕骨をつなぐ4つの筋肉(棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋)の腱が合わさった構造を、腱板といいます。
腱板が切れてしまった状態を腱板断裂と呼び、1回の外傷で断裂する場合だけでなく、加齢による変性や日常生活動作で少しずつ擦れて気づかないまま断裂することも多い疾患です。
断裂があっても症状がほとんど出ないケースがある一方、肩の深部に感じる重い痛みや夜間痛、腕の挙上困難が生じることもあり、症状の現れ方には個人差があります。
五十肩と思って様子を見ていたが、なかなか改善しないため受診したところ腱板断裂が見つかった、というケースも少なくありません。
腱板断裂の原因
腱板が骨と骨(肩峰と上腕骨頭)にはさまれているという解剖学的な特徴と、加齢による腱の老化が主な背景にあります。
明らかな外傷によるものは半数で、残りははっきりとした原因がなく発症します。
腕を頭よりも高い位置に挙げて繰り返し作業をする仕事や、スポーツをされる方にも多く見られます。
腱板断裂の診断・治療
問診・身体診察・レントゲンおよび超音波検査をもとに診断します。必要に応じて近隣の医療機関でのMRI検査をご案内することがあります。
治療は年齢・活動性・断裂の程度を考慮して方針を決定します。
リハビリテーションや消炎鎮痛薬、注射療法などの保存療法を基本とし、改善が乏しい場合や断裂が大きく日常生活への支障が強い場合には、手術的治療を検討することがあります。
四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)
肩関節を包む組織に炎症が生じ、痛みと動きの制限が現れる状態を「肩関節周囲炎」と呼びます。
発症年齢から四十肩・五十肩と通称されますが、医学的には同じ疾患を指します。50歳前後に多く見られますが、40歳代での発症も珍しくありません。
はじめは肩の痛みから始まり、次第に腕を動かすと痛みが強まり、夜間に目が覚めるほどの痛みが現れることもあります。その後、痛みが和らぐ代わりに腕の可動域が制限される時期へと移行していきます。
自然に軽快することもありますが、放置すると関節が癒着して動かなくなることもあるため、適切な時期からのリハビリテーションが大切です。
四十肩・五十肩の原因
明確な原因はまだ完全には解明されていませんが、加齢に伴う肩周囲の組織の変性が主な背景と考えられています。
糖尿病や脂質異常症、甲状腺の疾患がある方は発症リスクが高まることが知られています。
長時間のデスクワークや運動不足など、肩をあまり動かさない生活習慣も一因と考えられています。
四十肩・五十肩の診断・治療
石灰沈着性腱板炎や腱板断裂など症状が似た疾患との鑑別が重要です。
レントゲンや超音波検査をもとに診断し、必要に応じて近隣の医療機関でのMRI検査をご案内することがあります。
痛みが強い時期は消炎鎮痛薬の内服や関節内注射で痛みのコントロールを優先します。落ち着いてきたら、理学療法士によるリハビリテーションで可動域の回復を図ります。
多くは保存療法で軽快しますが、改善が乏しい場合には手術を検討することもあります。
石灰沈着性腱板炎
腱板内にリン酸カルシウムの結晶(石灰)が沈着し、炎症と強い痛みを引き起こす疾患です。40〜50歳代の女性に多く見られます。
石灰が腱を包む袋(滑液包)へ破れ出るタイミングで激痛が生じることが特徴で、夜間に突然の強い痛みで眠れなくなり受診される方も少なくありません。
一方、慢性的に経過する場合は動作時の痛みやひっかかり感が主な症状となります。
五十肩と症状が似ていますが、原因と病態は異なります。
石灰沈着性腱板炎の原因
なぜ石灰が沈着するのか、明確なメカニズムは解明されていません。
加齢による腱の変性や血流の低下が関与していると考えられていますが、使いすぎや外傷が直接の原因となることはなく、内分泌疾患との関連が指摘されているものの、明らかな原因が見当たらない方がほとんどです。
石灰沈着性腱板炎の診断・治療
レントゲン撮影で腱板部分の石灰沈着を確認し、超音波検査で位置や状態を詳しく評価します。
急性期の強い痛みには、消炎鎮痛薬の投与や針を用いた石灰の吸引療法が行われます。
ほとんどの場合は保存療法で軽快しますが、慢性的に痛みが続く場合には手術的治療を検討することがあります。
肩の症状・疾患に関する
よくあるご質問
- 肩の痛みは湿布や市販薬で様子を見ても大丈夫ですか?
- 一時的な筋肉疲労であれば改善することもありますが、しびれを伴う場合や、痛みが2週間以上続く場合は、他の疾患が隠れている可能性があるため、早めに整形外科へご相談ください。
- 四十肩・五十肩と何が違うのですか?
- 肩関節そのものの炎症による痛みと、首や神経が関わる痛みとでは、原因や治療方針が異なります。自己判断が難しい場合は、診察にて原因を確認することをおすすめします。
- 朝のこわばりが強いのですが、様子を見てもいいですか?
- 両側の肩や股関節にこわばりが続く場合、リウマチ性多発筋痛症など炎症性の疾患が関わっていることがあります。数週間以上続く場合は、早めの受診をおすすめします。
