尼崎市で背中・腰の症状・疾患にお悩みの方は
「みなかわ整形外科 塚口本町クリニック」へ
腰の痛みは非常に多くの方が経験する症状で、画像検査で明らかな原因が見つからないケースも少なくありません。一方で、腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症のように足のしびれを伴う場合や、骨粗しょう症による圧迫骨折、交通事故によるむち打ち症など、正確な診断が必要な疾患も含まれます。
みなかわ整形外科塚口本町クリニックでは、整形外科専門医による診察のもと、ぎっくり腰のような急性の症状から、成長期のお子さまに多い腰椎分離症、側弯症まで、幅広い年代の腰・背中の症状に対応しています。
エコーによる詳しい検査、理学療法士による運動療法主体のリハビリまで、一つの場所で受けていただけます。ぜひお気軽にご相談ください。
このようなお悩みありませんか?
- 腰の痛み・張りがある
- 朝起きたときに腰がこわばる
- 前かがみになると腰が痛む
- 腰から足にかけてしびれや痛みが広がる
- 歩くと足がしびれて休みたくなる
- 重い物を持ち上げた拍子に急に腰が痛くなった
- 転倒やぶつけた後、腰が痛くて動けない
- 背骨が左右に曲がっている気がする
同じ「腰の痛み」であっても、背景にある疾患によって原因や適切な治療は異なります。
以下では代表的な疾患について、それぞれの特徴を解説します。
腰痛
腰の痛みは非常に多くの方が経験する症状で、レントゲンやMRIといった画像検査で明らかな原因が見つからないケースが大半を占めるとされています。
原因がはっきりしないことは珍しくなく、必ずしも重大な疾患を意味するわけではありません。
痛みの強さと、画像検査での異常の程度は必ずしも一致しません。
一方で、骨折や腫瘍、感染症など、緊急性の高い疾患が背景に隠れていることもまれにあります。
腰痛の原因
特定の疾患が原因となっている場合もありますが、多くは複数の要因が組み合わさって生じます。
主な原因は下記の通りです。
- 長時間同じ姿勢を続ける
- 重い物を持ち上げる動作
- 運動不足による腹筋・背筋の筋力低下
また、睡眠不足や運動不足の積み重ねも、腰痛のなりやすさに関わるとされています。
精神的なストレスや不安が、痛みの感じ方や慢性化に関わることもあります。
腰痛の診断・治療
問診と身体診察を行い、発熱や体重減少、手足のしびれ・麻痺、排尿排便の異常といった注意すべき症状がないかを確認します。
こうした症状がなければ、まずは日常生活を保ちながら経過を見ることが基本です。
長時間の安静はかえって回復を遅らせることがあるため、無理のない範囲で体を動かすことが勧められます。
なお、痛みへの不安が強いと、かえって腰痛が長引きやすくなることも指摘されています。
症状が4週間以上続く場合や、しびれ・麻痺を伴う場合には、画像検査を含めた詳しい評価が必要になるため、早めに整形外科を受診しましょう。
急性の痛みの多くは、数週間のうちに自然と和らいでいくとされています。
痛みへの理解を深めることも、不安を和らげ回復を後押しする一助になります。周囲のサポートを得ながら、無理のない範囲で活動を続けることが望まれます。
腰椎椎間板ヘルニア
腰の椎間板の中心にある髄核が外側に飛び出し、神経を圧迫する状態を「腰椎椎間板ヘルニア」と呼びます。20代から40代の比較的若い世代に多く見られます。
腰の痛みに加えて、お尻から足にかけて広がる痛みやしびれ(坐骨神経痛)が特徴です。
咳やくしゃみをした際に痛みが強まることも、特徴的な症状のひとつです。
重い物を持ち上げた際に急に発症することもあれば、明確なきっかけがなく徐々に症状が現れることもあります。
腰椎椎間板ヘルニアの原因
加齢による椎間板の変性が背景にあることが多く、そこに中腰での作業や重量物の持ち上げ、体をひねる動作などが加わることで発症すると考えられています。
また、デスクワークで座っている時間が長い方にも、発症のリスクがあるとされているほか、喫煙が椎間板の変性を進める要因のひとつとして指摘されています。
腰椎椎間板ヘルニアの診断・治療
多くの場合、安静や薬物療法、リハビリテーションといった保存療法によって数週間から数か月のうちに症状の軽快が見込まれます。
そのため、多くの方は手術をせずに日常生活へ復帰することができます。
痛みが強い場合には、神経の周囲に注射を行うこともあります。
なお、改善が乏しい場合や、足に力が入らない、排尿排便に異常があるといった症状を伴う場合には、手術的治療を検討します。
とくに排尿排便の異常は緊急性が高いため、気づいたらすぐに受診しましょう。
なお手術を行う場合は、内視鏡を用いるなど体への負担が少ない方法が選択されることが増えています。
日常生活では、中腰の姿勢を避け、物を持ち上げる際は膝を使うことも予防に役立ちます。再発を繰り返す方は、体幹の筋力トレーニングを継続することが勧められます。痛みが軽快したあとも、腰への負担を意識した生活習慣を続けることが大切です。
変形性脊椎症
加齢に伴って腰椎の椎間板や関節がすり減り、骨棘と呼ばれる骨の変化が生じる状態を「変形性脊椎症」と呼びます。
中高年以降に多く見られ、朝起きた際の腰のこわばりや、長時間の同じ姿勢による痛みが特徴です。
画像検査で変性が見つかっても、症状を伴わない方も少なくありません。
進行すると、足のしびれなど神経症状を伴うこともあります。
日常生活の中では、動き始めに痛みを感じやすく、少し動くと和らぐという経過をたどる方も多く見られます。
変形性脊椎症の原因
加齢による椎間板や関節の自然な変性が主な要因です。長年の重労働や、姿勢の癖、肥満による腰への負担の蓄積も、変性の進行に関わるとされています。
喫煙も一因として指摘されているほか、過去の腰の外傷が、変性の進行を早めることもあります。
変形性脊椎症の診断・治療
レントゲン検査で骨の変形や椎間の狭小化を確認します。
治療は消炎鎮痛薬などの薬物療法と、体幹の筋力を保つリハビリテーションを組み合わせるのが基本です。
痛みが強い時期は、コルセットの使用で腰の負担を減らすことも役立ちます。
日常生活では、長時間同じ姿勢を避け、適度に体を動かすことが症状の緩和につながります。
神経症状を伴う場合には、専門的な検査と治療方針の検討が必要になることもあります。
加齢による変化そのものを止めることは難しいため、症状と付き合いながら生活の質を保つ視点が大切です。
無理のない範囲でウォーキングなどの有酸素運動を続け、体重管理を行うことで、腰への負担を減らすことができます。
痛みと上手に付き合いながら、活動的な生活を維持することが目標となります。
腰椎圧迫骨折
腰の骨(椎体)がつぶれるように骨折する状態を「腰椎圧迫骨折」と呼びます。
骨粗鬆症のある高齢の方に多く、転倒などの明らかなきっかけがなくても、くしゃみや体をひねる程度の負荷で発生することもあります。
急に強い腰痛が出現し、寝返りや起き上がりの動作で痛みが強まることが特徴です。
骨折が複数箇所に及ぶと、背中が丸くなる、身長が縮むといった変化が現れることもあります。
痛みのために動けなくなり、寝たきりにつながることもあるため、早期の対応が重要です。
腰椎圧迫骨折の原因
骨粗鬆症による骨のもろさが背景にあり、そこに転倒や尻もちといった外力が加わることで発症します。
骨密度が著しく低下している場合は、日常的な動作だけでも骨折することがあります。
また、ステロイド薬の長期使用も、骨がもろくなる要因のひとつとして知られています。
腰椎圧迫骨折の診断・治療
レントゲン検査で骨折の有無を確認し、必要に応じて他院にご紹介のうえ、MRI検査で骨折の新しさや腫瘍など、他の疾患が隠れていないかを評価します。
治療はコルセットによる固定と安静が基本で、痛みに応じて薬物療法を併用します。
痛みが強く、日常生活に大きな支障が出ている場合には、骨にセメントを注入する治療を検討することもあります。
また、再骨折を防ぐため、骨粗鬆症の治療を並行して行うことが重要です。
長期間の安静は筋力低下を招くため、痛みが落ち着き次第、リハビリテーションを開始します。
骨の癒合には数か月を要することが一般的で、経過を見ながら日常生活の動作を広げていきます。
再発防止には、転倒を防ぐための住環境の見直し(段差をなくす、手すりを設置するなど)も重要です。
骨折後は筋力が落ちやすいため、無理のない範囲でリハビリテーションを継続することも大切です。
腰椎椎間板症
椎間板そのものの変性によって腰に痛みが生じる状態を「腰椎椎間板症」と呼びます。
ヘルニアのように神経が圧迫されるわけではなく、椎間板自体からの痛みが主体である点が特徴です。
座っている姿勢や前かがみの姿勢で痛みが強まりやすく、横になると楽になる傾向があります。
慢性的な鈍い痛みとして自覚されることが多く、坐骨神経痛のような足への放散痛を伴わないことも特徴のひとつです。
腰椎椎間板症の原因
加齢に伴う椎間板の変性が主な要因と考えられています。
長時間座り続ける生活習慣や、重い物を持つ作業の繰り返し、喫煙も、変性を進める要因として挙げられています。
また、振動を伴う作業や運転を長時間行う仕事も、椎間板への負担につながるとされています。
腰椎椎間板症の診断・治療
治療は消炎鎮痛薬などの薬物療法に加え、体幹の筋力を高めるリハビリテーションが中心です。
座り方や姿勢の見直しも、症状の緩和に役立つとされています。長時間座りっぱなしにならないよう、こまめに姿勢を変えたり、椅子や座面の高さを見直したりすることも、腰への負担軽減につながるとされています。
症状が慢性的に続くと気分の落ち込みにつながることもあるため、無理をせず整形外科に相談しましょう。
保存療法で改善が乏しい場合には、専門的な治療方針の検討が必要になることもあります。
腰痛の中でも見過ごされやすいタイプのため、原因の特定が治療の第一歩となります。
腰への負担を減らす生活の工夫を続けることが、長期的な症状の安定につながります。
腰部脊柱管狭窄症
背骨の中を通る神経の通り道である脊柱管が狭くなり、神経が圧迫される状態を「腰部脊柱管狭窄症」と呼びます。
歩き始めると足にしびれや痛みが出て歩けなくなり、少し前かがみで休むと再び歩けるようになる、間欠性跛行と呼ばれる症状が特徴です。
自転車には長く乗れるのに、歩行では症状が出やすいという方もいます。
高齢の方に多く見られます。
腰部脊柱管狭窄症の原因
加齢による椎間板の膨隆や、靭帯の肥厚、関節の変形などが重なり、脊柱管が徐々に狭くなることが主な要因です。
生まれつき脊柱管が狭い体質の方は、比較的軽度な変性でも症状が出やすいとされています。
腰部脊柱管狭窄症の診断・治療
治療はまず、血流を改善する薬など症状に応じた薬物療法と、前かがみの姿勢を活用したリハビリテーションを行います。
杖や手押し車を使うことで、歩行の負担を減らせる場合もあります。前かがみの姿勢を意識することで、症状が和らぐ方も多く見られます。
自転車での移動は苦にならない一方、平地の歩行で症状が出やすい点も特徴のひとつです。買い物用のカートを押しながらであれば、長く歩ける方も多く見られます。
加齢に伴い進行しやすい疾患のため、症状の変化に応じて治療方針を見直していくことも大切です。
歩ける距離が短くなり生活に支障が出ている場合や、保存療法で改善が乏しい場合には、神経の圧迫を取り除く手術的治療を検討します。
手術後は、リハビリテーションを通じて歩行能力の回復を図ります。
足のしびれが強まる、排尿に違和感があるといった変化に気づいたら、早めに受診しましょう。
腰椎分離症
腰椎の後方部分に生じる疲労骨折を「腰椎分離症」と呼びます。
体を反らす、ひねるといった動作を繰り返すスポーツをしている、成長期のお子さまや思春期のアスリートに多く見られます。
運動時や運動後に腰の痛みが強まることが特徴で、片側だけの骨折が両側に進行すると、腰椎がずれる腰椎すべり症につながることもあります。
痛みを我慢しながら練習を続けてしまい、発見が遅れるケースも見られます。
腰椎分離症の原因
体操や野球、サッカーなど、腰を反らす・ひねる動作を繰り返す競技での負荷の蓄積が主な原因です。
成長期は骨がまだ十分に成熟していないため、疲労骨折を起こしやすいとされています。
また、練習量が急に増えた時期に発症しやすい傾向もあります。
腰椎分離症の診断・治療
レントゲン検査に加え、他院と連携しながらCT検査を行い、骨折の有無を確認します。
早期に発見できた場合は、運動を休止し、コルセットを装着することで骨の癒合が見込めることもあります。
骨がすでに完全に分離している場合は、癒合が難しく、運動の負荷を調整しながら症状と付き合っていく方針となることもあります。
そのため早期発見できるかどうかが、その後の経過を左右する重要な分かれ目になります。
腰の痛みが続く場合は自己判断で運動を続けず、早めに受診しましょう。
競技への復帰時期は、画像所見の改善を確認しながら段階的に判断します。
復帰を急ぐと再度の疲労骨折につながることもあるため、慎重な判断が求められます。指導者や保護者と情報を共有しながら、無理のない練習計画を立てることも重要です。
急性腰痛症(ぎっくり腰)
重い物を持ち上げた際や、体をひねった拍子に、急激に腰に強い痛みが生じる状態を「急性腰痛症」、いわゆる「ぎっくり腰」と呼びます。
多くは筋肉や靭帯の損傷によるもので、骨や神経に重大な異常を伴わないことがほとんどです。
動けなくなるほどの強い痛みが出ることもありますが、数日から数週間で徐々に改善していく方が大半です。
なお、同じような動作を繰り返すと、再発しやすい傾向があります。
急性腰痛症(ぎっくり腰)の原因
急な前かがみの動作や、重量物を持ち上げる動作、不意にひねる動作が主な誘因です。
日頃の運動不足による筋力低下や、疲労の蓄積も、発症のリスクを高めるとされています。
また、朝の起床時など、体が温まっていない状態での急な動作も誘因になりやすいとされています。
急性腰痛症(ぎっくり腰)の診断・治療
問診と身体診察を中心に、骨折など他の疾患との鑑別を行います。
痛みが強い急性期は無理をせず安静にしますが、長期間の安静は回復を遅らせることがあるため、痛みが落ち着き次第、少しずつ体を動かしていくことが勧められます。
消炎鎮痛薬やコルセットの使用も、症状の緩和に役立ちます。
足のしびれを伴う、痛みが2週間以上続くといった場合は、他の疾患が隠れている可能性もあるため受診しましょう。
再発の予防には、日頃から体幹の筋力を保つことが大切です。同じ姿勢を続けたあとに急に動く際は、あらかじめ軽く体を慣らすことも予防につながります。
年に数回繰り返す方は、体幹を鍛える運動を習慣にすることが勧められます。
なお、痛みが強い間の無理な運動は、かえって回復を遅らせることもあるため注意が必要です。
筋筋膜性腰痛症
腰周辺の筋肉や、筋肉を包む筋膜に生じた緊張や炎症が原因となる腰痛を「筋筋膜性腰痛症」と呼びます。
骨や神経の異常を伴わず、特定の場所を押すと痛みやしこりを感じることが特徴です。
長時間のデスクワークや、同じ姿勢を続ける仕事の方に多く見られます。
足への放散痛を伴わないことが多く、腰から周辺の限られた範囲に痛みが留まる傾向があります。
筋筋膜性腰痛症の原因
長時間同じ姿勢を取り続けることや、繰り返しの動作による筋肉の疲労が主な要因です。
精神的なストレスが筋肉の緊張を強め、症状を悪化させることもあるとされています。
また、運動不足による筋力低下や柔軟性の低下も、発症に関わるとされています。
筋筋膜性腰痛症の診断・治療
圧痛点の確認を中心に、骨や神経に異常がないかを確認したうえで診断します。
治療はストレッチや姿勢の改善指導、リハビリテーションによる筋肉の緊張緩和が中心となります。
マッサージや温熱療法も、症状の緩和に役立つとされています。
症状が慢性的に続く場合は、生活全体を見直しながら根気強く付き合っていくことが大切です。
運動不足を感じている方は、軽いウォーキングなどから始めることも役立ちます。長時間同じ姿勢を取る仕事の方は、休憩のたびに軽くストレッチを行うことも予防につながります。
症状が数か月にわたって続く場合は、生活習慣全体(運動や睡眠環境など)を見直す機会と捉えることも大切です。
痛みが慢性化する前に、早めの対策を心がけることが望まれます。
腰椎横突起骨折
腰椎の両側に張り出した、横突起と呼ばれる部分が折れる骨折を「腰椎横突起骨折」と呼びます。
転倒や交通事故など、腰に直接強い力が加わることで生じることが多く、腰の局所的な痛みや圧痛が特徴です。
背骨自体の安定性への影響は比較的少ないとされていますが、内臓の損傷を伴う高エネルギーの外傷で生じることもあるため注意が必要です。
体をひねる、あるいは腰を反らす動作で痛みが強まりやすい傾向があります。
腰椎横突起骨折の原因
転倒や交通事故、スポーツ中の衝突といった、腰への直接的な外力が主な原因です。
腰の筋肉が急激に収縮することで、骨が引っ張られて骨折することもあるとされています。
腰椎横突起骨折の診断・治療
レントゲン検査に加え、骨折を見逃さないため他院にご紹介し、CT検査を行うこともあります。
高エネルギーの外傷では、内臓の損傷を伴っていないかを確認するため、腹部の検査もあわせて行い、全身状態を丁寧に確認します。
治療は、安静と痛みに応じた薬物療法で経過を見る保存療法が中心です。
骨の癒合には数週間から数か月を要することが一般的で、痛みが落ち着き次第、リハビリテーションによって徐々に日常生活の動作を取り戻していきます。
スポーツへの復帰時期は、骨の癒合状況を見ながら慎重に判断します。痛みが落ち着いても、自己判断で復帰を急がないことが大切です。
日常生活への復帰も、痛みの経過を見ながら段階的に進めていきます。
交通事故のケースでは、事故の状況を記録しておくことも、その後の説明に役立ちます。保険手続きに関する診断書の作成についても、医療機関で相談することができます。
骨折の程度によっては、数か月にわたる経過観察が必要になることもあります。
仙骨骨折
骨盤の中心にある仙骨が折れる骨折を「仙骨骨折」と呼びます。
交通事故や高所からの転落といった強い外力で生じる場合と、骨粗しょう症のある高齢の方が、明らかな転倒がなくても発症する場合があります。
腰からお尻にかけての痛みに加え、神経の通り道に近いため、足のしびれを伴うこともあります。
座る、あるいは寝返りを打つ動作で痛みが強まりやすい傾向があります。
仙骨骨折の原因
若い世代では交通事故やスポーツ外傷など強い外力が主な原因です。
高齢の方では、骨粗しょう症による骨のもろさが背景にあり、日常的な負荷でも発症することがあります。
また、長時間の立ち仕事や歩行の負担が、症状のきっかけとなることもあるとされています。
仙骨骨折の診断・治療
レントゲン検査では見つけにくいことがあるため、CT検査やMRI検査(他院にご紹介)で確認することが一般的です。
骨盤の安定性に影響が少ない骨折では、安静と痛みの管理を中心とした保存療法で経過を見ます。
骨盤全体の安定性に関わる骨折や、神経症状が強い場合には、手術的治療を検討します。
高齢の方の場合、骨粗しょう症の治療を並行して行うことも重要です。
骨の癒合を確認しながら、段階的にリハビリテーションを進めていきます。
回復には個人差があり、痛みが落ち着くまで数週間から数か月かかることが一般的です。
高齢の方では、骨折をきっかけに活動量が減り筋力が落ちやすいため、日常生活への復帰時期も見ながら、リハビリテーションを並行して行うことが望まれます。
長引く腰やお尻の痛みは、放置せず早めに相談しましょう。転倒後に痛みが治まらない場合も、念のため受診することが勧められます。
特発性側弯症
はっきりとした原因がわからないまま、背骨が左右に弯曲する状態を「特発性側弯症」と呼びます。側弯症の中で最も多いタイプで、成長期、特に思春期の女子に多く見られます。
初期は痛みなどの自覚症状に乏しく、肩の高さの左右差や、洋服の着こなしの違和感から気づかれることもあります。学校での検診をきっかけに発見されることも少なくありません。
特発性側弯症の原因
原因は明らかになっていませんが、遺伝的な要因が関与している可能性が指摘されています。成長が著しい時期に弯曲が進行しやすい傾向があるとされています。
また、家族内に側弯症の方がいる場合、発症のリスクがやや高まるとの報告もあります。
特発性側弯症の診断・治療
前かがみになった際の背中の高さの左右差を確認する検査や、レントゲン検査で弯曲の角度を測定して診断します。
弯曲の程度が軽度であれば経過観察を行い、成長期に一定以上の角度がある場合には、装具による進行の抑制を図ります。
弯曲が強い場合や、装具でも進行が止まらない場合には、手術的治療を検討します。
装具は長時間の装着が必要になることが多く、根気強く続けることが求められますが、運動やスポーツは多くの場合制限なく続けることができます。
装着時間が長いほど、進行の抑制効果が期待しやすいとされ、日常生活や学校生活も装具をつけながら通常通り送ることができます。
定期的な受診を通じて、弯曲の変化を継続的に確認していきます。
成長が終わるまでは弯曲が進行する可能性があるため、成長が落ち着くまでは数か月に一度の頻度で定期的な経過観察が欠かせません。
学校の検診などで指摘を受けた場合は、様子を見ずに一度整形外科を受診しましょう。
早期に発見できれば、装具による対応で手術を避けられる可能性も高まります。
交通事故後の腰痛(腰椎捻挫)
交通事故の衝撃によって腰部の筋肉や靭帯が損傷し、痛みが生じる状態を「腰椎捻挫」と呼びます。
事故直後は痛みが軽く感じられても、数時間から数日後に症状が強まることが多いため、自覚症状の程度に関わらず、早めに医療機関を受診することが勧められます。
腰の痛みに加え、足のしびれを伴うこともあります。頭痛や倦怠感など、腰以外の症状を伴うことも珍しくありません。
交通事故後の腰痛(腰椎捻挫)の原因
追突や衝突など、交通事故による急激な衝撃が主な原因です。事故の状況や座席の位置、シートベルトの装着状況によって、受ける衝撃の程度は異なります。
また、衝撃を受けた際の体の向きによっても、損傷の程度は変わってくるとされています。
交通事故後の腰痛(腰椎捻挫)の診断・治療
レントゲン検査によって、骨折や椎間板、神経の損傷がないかを確認します。
骨や神経に明らかな異常がない場合でも、筋肉や靭帯の損傷による症状が続くことがあり、安静や薬物療法、リハビリテーションを組み合わせながら経過を見ます。
むち打ちのような症状は数か月にわたって続くこともあり、根気強い通院が回復の助けになります。
通院は自己判断で中断せず、医師の指示に沿って治療を続けることが望まれます。
日常生活や仕事、家事への復帰も、症状の経過を見ながら無理のないペースで進めていきましょう。
保険手続きに関する診断書の作成についても、医療機関で相談することができます。事故後は自覚症状が軽くても、早めに受診しましょう。
びまん性特発性骨増殖症(DISH)
背骨を支える靭帯が骨のように硬くなり、複数の椎体にまたがって連続的に癒合していく状態を「びまん性特発性骨増殖症(DISH)」と呼びます。中高年以降の男性に多く見られます。
胸椎から腰椎にかけて生じやすく、背骨全体の柔軟性が低下し、動かしにくさを感じることが特徴です。
また、痛みよりも、こわばりや可動域の制限として自覚されることが多いとされています。
健康診断などのレントゲン検査で偶然発見されることも少なくありません。
びまん性特発性骨増殖症(DISH)の原因
発症の詳しい原因は完全には解明されていませんが、体質的な要因に加え、糖尿病や肥満といった代謝の状態との関連が指摘されています。
単一の生活習慣が直接の原因とは言い切れない疾患です。
また、加齢とともに骨化の範囲が広がっていく傾向があるとされています。
びまん性特発性骨増殖症(DISH)の診断・治療
レントゲン検査で、背骨の前方に沿って連続する骨の増殖を確認します。
治療は消炎鎮痛薬などの薬物療法と、柔軟性を保つためのリハビリテーションが中心です。糖尿病など背景疾患がある場合は、その管理も並行して行うことが望まれます。
無症状で経過することも多いため、健康診断での指摘を軽視しないことが大切です。
骨折が疑われる場合は通常より慎重な評価が必要になるため、転倒後に痛みが続く場合や背骨の硬さを自覚した際は、早めに整形外科を受診しましょう。
日頃からバランス能力を保つ運動を取り入れることも、転倒予防の観点から役立ちます。
転倒を防ぐための環境づくりやバランス能力を保つ運動を取り入れることも、日常生活の中で意識したい点のひとつです。
線維筋痛症
全身に慢性的な痛みが広がる疾患を「線維筋痛症」と呼びます。
腰や背中に強い痛みを感じる方が多く、腰の疾患として受診されることも少なくありません。女性に多く見られるとされています。
痛みに加えて、強い疲労感、睡眠の質の低下、集中力の低下といった症状を伴うことが特徴です。
痛みの部位は移動することもあり、日によって症状の強さが変動する点も知られています。特定の検査値で診断できる疾患ではなく、症状の広がりや持続期間をもとに診断されます。
線維筋痛症の原因
詳しい原因は完全には解明されていませんが、痛みを感じる神経系の働きに何らかの変化が生じ、通常であれば痛みとして感じない刺激にも敏感になっていると考えられています。
また、強いストレスや睡眠不足、感染症などをきっかけに症状が現れる、あるいは悪化することもあるとされています。
遺伝的な要因も一部関与すると考えられていますが、単一の原因物質は特定されていません。
線維筋痛症の診断・治療
血液検査などは、関節リウマチや甲状腺疾患など、似た症状を示す他の疾患を除外する目的で行われます。
治療は薬物療法に加え、無理のない範囲での運動療法、睡眠環境の見直し、ストレスへの対処法を組み合わせて進めます。
また、有酸素運動や認知行動療法を取り入れることで、症状の改善が報告されることもあります。
症状が強い時期に安静にしすぎると、かえって痛みが悪化することもあるため、体を動かす習慣を保つことが重要です。
完全に痛みをなくすことが難しい場合でも、日常生活に支障が出にくいレベルまで症状を管理できる方は少なくありません。
長期戦になりやすい疾患のため、無理のない範囲で治療を根気強く継続することが大切です。
背中・腰の症状・疾患に関する
よくあるご質問
- ぎっくり腰になったら、すぐに安静にした方がいいですか?
- 急性期は無理をせず安静にしますが、長期間の安静はかえって回復を遅らせることがあります。痛みが落ち着き次第、少しずつ体を動かすことが勧められます。
- 腰痛でレントゲンやMRIを撮っても異常がないと言われました。様子を見ていいですか?
- 腰痛の多くは画像検査で明らかな異常が見つからないとされています。ただし、しびれや麻痺、排尿排便の異常を伴う場合は追加の検査が必要になることがあるため、早めにご相談ください。
- 子どもの背骨の弯曲を指摘されました。どうすればいいですか?
- 特発性側弯症の可能性があるため、早めに整形外科を受診しましょう。成長期は弯曲が進行しやすいため、早期の発見と定期的な経過観察が大切です。
